「二度あることは三度あった」eri

 自分の人生に何度もってことがあるとは思ってなかった。まっ、過去形じゃなくて進行系でもあるか。

 7年前になるのかな、横浜駅で彼と初めて出会ったのは。
第一印象は悪くなかった、というより
明るそうな人って好印象だったと思う。でも恋に落ちた訳じゃないよ。

 彼の車でドライブするのに、沿線沿いのとある駅で待ち合わせをすることが多かった。私は相鉄線に乗ることがほぼ初めてだったから、知らない駅を眺めたり、この駅ここにあったんだ、なんて興味深く乗っては、活気ある横浜駅から徐々にのどかな風景にかわり、終点の海老名でまたもや賑やかになるのが物珍しくて、30分ほどの乗車時間を外を観たり、本を読んだり、何時に着くよと連絡したりワクワクしながら過ごす贅沢な時間となっていた。そんなに長い沿線でないのに、なぜこんなにも色んな景色を見せてくれるんだろ?まだ相鉄未経験の人はぜひ乗ってほしい。駅も景色も一つ一つに個性があるよ。

 彼との話に戻ろう。映画をみたり、買い物したり、東名に乗って出かけたり。秋から始まり冬をすぎ楽しかった関係は、二俣川にある大池公園の桜を一緒に観ることは叶うことなく終わった。彼には本当は好きな人がいたんだよ。あっけなく終った。

 その後たまに連絡が来てたのか、はっきり思い出せないのだけれど、とにかくこちらに何もない時にふっと現れて、懐にはいるのがうまい。単に私の懐がゆるゆるで、ジッパーもボタンすらもついてないのか?はたまた、彼にとって私は一息つきたい時に立ち寄るカフェ、おしゃれな某有名カフェじゃない、あくまでも気軽に立ち寄れる駅前にある喫茶店。もしくはいつでも入れるコンビニ辺りなのか?

 2年後に何がどうなったのか、またもや遊ぶようになった。でも長続きしないのはどっかでわかってたように思う。悪い予感は外れないもので、そう。。2回目もあっけなかった。彼が大好きだったのに。。鶴ヶ峰駅から徒歩10分、イチゴ狩りを一緒にする夢は叶わなかった。あっちにいこう、これをやりたい、楽しみにしてたことは沢山あったのに、別れはその人との未来を想像する楽しみを奪う。しばらくの間、相鉄線の改札駅を見るのも辛くて足早に通りすぎることとなった。

 ところで、二度あることは三度あるという諺を昔の人はよく言ったものだ。この状況に当てはめて言っていいのか分からないけど。
 これまた2年程たってから彼と遊ぶようになった。あの駅に降りたって同じ車をみた時は、また乗れると思ってなかったからポロポロと涙がでてきた。その反面、いい加減、その付き合いを勉強しろよという声がどこからか聞こえそうだけど、今回は秋冬春夏を過ごして、2回目の秋、冬へと向かってるところ。以前できなかったイチゴ狩り、お花見、海、紅葉狩り、クリスマスのイルミネーション、一通り楽しめた。
 関係が続く中、今も変わらない沿線沿いの美しい山並みがみえる駅で待ち合わせしている。彼と出会ったのが私の人生で吉なのか凶なのかいまだに分からない。良縁なのか腐れ縁というものなかも分からない。たまに考えて、縁ってこんなもので不思議だなとは思う。
 彼に出逢うこともなければ、長らく神奈川県民なのに相鉄線を乗ることなく終えた人生だっただろうな、と言ったら相鉄の社員の人に失礼なのかな?

 数年後に同じ募集があったら、書いてみようかな、その後の二人。。
その時は相鉄沿線沿いに住んでますから始めよう。始めてみたい、私の希望(笑)
相鉄線、延長するんだね。私と彼の関係も延長するかな。ってそれはロマンチック過ぎですかね?そんなこと考えながら、今日も彼に逢うために相鉄線にのっている。何はともあれ遅れないで走ってくれてありがとう。

 追伸。万が一、万が一。この小説が小冊子にでも載るようなことがあったら、言うべきか言わざるべきか。彼が手にとって先に気づいてくれないかな、など妄想してはドキドキしている。

著者

eri